コロナ終息後、台湾のインバウンドも好調で、日本人の台湾旅行も以前のように戻りつつあります。旅行先として台湾の人気が高まる中で、現地の観光業界に興味がある方も多いと思います。

本記事では、台湾の観光業界に興味がある日本人向けに、どのような職種があるのか、また日本語スキルを活かせる仕事について詳しくご紹介します。

1.台湾の観光業界の現状とは

台湾は、日本からの旅行者にとって人気の高い旅行先として知られています。また台湾人も日本への旅行に興味があり、年々双方の旅行客数は増加傾向にあります。この章では、台湾の観光業界の現状を詳しく説明していきます。

日本人に人気な旅行先で台湾が２位に

旅行予約サイト「Klook」の調査では、日本人に人気の旅行先ランキングとして、台湾が２位という結果が報告されています（1位は韓国）。理由として、飛行機で3時間ほどで行ける手軽さや、物価の安さ、国内の交通網の利便性などが挙げられます。 また台湾観光庁も海外旅行者を呼び込もうと力を入れており、旅行者に抽選で5,000元（約23,000円）を還元する取り組みを行うなどのキャンペーンも後押しになっています。

台湾に来る外国人で日本人がトップに

台湾観光庁によると、台湾に来る外国人の割合で日本人が1番多いことが報告されています。それに加えて、台湾人に人気の旅行先では、日本が2位の中国大陸に2倍ほどの差をつけて1位となっています。

日本も台湾も今後も両国の行き来が増えていくと予想されており、台北市内では日本人観光客増加に伴い、日本語サービスの導入やMRTでの日本語アナウンス放送開始などの対応が進んでいます。

旅行業界で日本人相手の業務もある

旅行者が増加していくうえで、日本人観光客向けのツアーやサービス業などの業務も今後増えていく可能性があります。相手が日本人なので、日本語のスキルを活かして働くことが可能です。

2.台湾の観光業界にはどのような職種があるのか

台湾の観光業界には、観光産業を支えるさまざまな職種があります。観光業界といえばツアーコンダクターなどの観光客と直接接する業務もあれば、旅行のツアー内容を考えたり、観光客をサポートする仕事などさまざまです。 また、日本人観光客を相手にすることも多いので、日本語のスキルが活かせることもあります。今回は主な職種についてご紹介します

ツアーコンダクター（ツアーガイド）

ツアーコンダクターは、台湾に来た観光客に現地の説明や案内をして、旅行が楽しくなるようサポートする仕事です。観光地を紹介するだけでなく、ツアーがスムーズに進むように時間をしっかり管理することも大切です。 また、現地の方と会話する機会も多いので、日本語の他に中国語も話すことができると役立ちます。さらに、何か問題が起きたときにすぐ対応できる力も、ツアーコンダクターに必要なスキルです。

旅行コーディネーター

旅行コーディネーターは、旅行の内容を考え、お客様に合ったプランを作るお仕事です。日本の旅行会社と打ち合わせをして、旅行者の希望を聞きながらツアーを企画します。また、新しい観光地や施設を開拓し、台湾のホテルや観光地と交渉することもあります。 旅行当日は、問題が起こらないようにサポートし、もしトラブルやクレームがあれば迅速に対応することが求められます。人と話すことが得意な方に向いている仕事です。

ホテルフロントスタッフ

日本人が多く宿泊するホテルでは、日本語スキルも充分に活かせます。道案内や観光情報の提供、レストランや交通機関の手配など、旅行客が快適に過ごせるようサポートすることも大切な役割です。 台湾を訪れる日本人観光客にとって、フロントスタッフが日本語で対応してくれることは心強く、旅行をより楽しいものにする大事なお仕事です。

旅行メディアサイトの運用

旅行メディアサイトの運用では、SNSやWebサイトを通して台湾の観光情報を発信します。SEO対策を意識して、より多くの人に見てもらえるように工夫することが必要です。文章力も求められ、台湾の魅力を分かりやすく、正確に伝えることが重要です。

3.台湾の観光業界で働く際に必要なスキル

台湾の旅行業界で働く際には、いくつかのスキルや資格が求められます。例えば、語学力は非常に重要で、日本語に加えて、英語や中国語の基礎知識があると強みになります。

また、ツアーガイドやホテル業界での仕事には、接客スキルやコミュニケーション能力が不可欠です。さらに、業務によっては台湾のガイドライセンスや、観光関連の資格が求められることもあります。

語学力

観光業界では、日本人観光客と台湾現地の人々の両方を相手にする場面が多く、語学力は非常に重要です。特に中国語がある程度話せると、現地の施設やスタッフとのやり取りがスムーズに進み、仕事の効率が上がります。 また、日本語を話す観光客にとっては、自分の言語での説明やアドバイスを受けられるため、安心感が増します。その点に関しては日本語スキルが活かせる業務といえます。

コミュニケーション力

観光業ではコミュニケーション力がとても重要です。観光客相手の業務でトラブルが多く、すぐに解決する必要があります。そのためには、相手の話をよく聞いて、どうすれば解決できるかを考える力が必要です。

また、現地の人と会話ができることで、より観光客にとって楽しい体験をしてもらうこともできます。そのため語学力も大事ですが、観光客や地元の人、そして旅行関係者と良い関係を築くために、コミュニケーション力が必要です。

観光地や文化に関する知識

台湾の観光地や文化についての知識を常にアップデートすることも大切です。旅行客の満足度を高めるためには、観光スポットの豆知識やガイドブックには載っていない情報を知っておく必要があります。 また、台湾を伝えることが仕事の一環でもあるため、普段からニュースやブログをチェックし、新しい情報を伝えることも大切です。

4.台湾の観光業界で自分のスキルを活かして働く

台湾の観光業界は、コロナ終息後に日本人観光客が戻りつつある中で、これからますます注目されると思います。観光業界の中でもさまざまな職種があり、日本語を活かせる仕事もあります。

語学力やコミュニケーション力、現地に関する知識が求められるため、自らの成長意識が重要です。今後ますます活気づく台湾の観光業界で、自分の能力を活かしながら働くチャンスを掴んでみてはいかがでしょうか。

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