台湾で未経験でも求人はある?知っておきたい現実と就職のポイントを解説
台湾での就職や転職を考えている日本人の中には、スキルや経験がない状態での就職が可能かどうかを不安に思っている方も多いでしょう。実際、未経験でも就職できるチャンスはありますが、ビザの関係や何もスキルがないままだと厳しい現実が待っていることも。
この記事では、台湾で仕事を探す際に必要なスキルや、未経験者でも挑戦できる職種についてわかりやすくお伝えします。
1.台湾で未経験から就職できる可能性
台湾では、日本人が求められる職場が多いと聞いたことがある人もいるかと思います。しかし、実際未経験での就職にはいくつかの厳しい現実があります。特に、未経験でもスキルがある場合と全くスキルがない場合では、就職の可能性が大きく異なります。 ここでは、日本人が台湾で働くために必要な条件、未経験者の実情と、スキルがある場合に挑戦できる職種について詳しく解説します。
大前提!日本人が未経験で台湾で働くための条件
台湾で未経験で働くためには以下のような条件が必要です。
・居留証(配偶者ビザ、永久ビザ)を持っている方 ・日本の大学院を修了している方 ・台湾の大学を卒業された方
以上の方が主に当てはまります。例えば日本の大学を卒業後に台湾の就労ビザを取得する場合、最低でも2年間の社会人経験が必要になります(高卒の場合は5年間)。 さらにそこからビザを取得する場合、前職との関連性がみられることが多いので、未経験での転職は不可能ではないですが、厳しいものがあります。
日本人に人気な日本語教師に関しては就労ビザではなく「日本語教師ビザ」が必要です。こちらは未経験でも教師資格を取得すれば申請することができます。またワーキングホリデービザも30歳以下であれば取得可能で、1年間の就労が認められます。
スキルがある未経験と無い未経験は就職の可能性は全く異なる
上記の条件がある方は未経験での就職は可能ですが、スキルがあるかないかで大きく変わります。ここは一番抑えておきたいポイントです。スキルがある場合、採用されるチャンスが増えますし、仕事の幅も広がります。 しかしスキルがないと選べる職種が限られるのが現状で、希望の職に就けなかったり、給料が低く生活が厳しくなることもあるでしょう。
未経験でスキルがある場合はどういう点を見られるか?
未経験でもスキルや実績があると、自分が希望している企業に面接をいただく機会があります。就職の際にはいくつかのポイントが注目されます。これは日本でも同じですが、初めに業務へのやる気をしっかり見せることが大切です。 そして、未経験でも新しいことを学びたいという意欲やコミュニケーション力があれば就職の可能性が増えます。会社側もこの会社に合った人なのか、ポテンシャルはあるのかを見ています。その他関連する資格や経験があれば、アピールになるので、ぜひ紹介しましょう。
2.未経験でも応募できる職種はどのようなものがある?
台湾で未経験でも就職できる職種にはどのようなものがあるのでしょうか。日本語スキルが活かせる職場では未経験でもチャンスがあり、応募できる職種が多いです。ただし、スキルがなくても採用されやすい職種と、一定のスキルを求められる職種があることも現実です。 ここでは、スキルなしでも応募可能な職種と、スキルがある場合に挑戦できる職種について説明します。さらに、あると嬉しい必要最低限のスキルもご紹介します。
未経験でスキルがなくても応募できる職種
ホテルスタッフ
ホテルスタッフはホテル内のあらゆる業務(宿泊客への対応、フロント業務、情報の管理)が仕事に含まれます。こちらはある程度の語学力が必要になる他、お客様への気配り(聞く力)やコミュニケーション能力が大切です。
飲食店
お客様からの注文の聞き取り、料理の配膳、レジ業務、電話対応などが求められます。こちらも未経験からでも応募は可能です。日本料理店ですと、主に日本語で接客ができますが多少の中国語も必要です。
営業
日系の企業ですと、主に日本語で営業することになるので、言語を生かすことができます。その他、コミュニケーション力やクライアントへの提案力も必要です。
工場作業員
工場で働く場合は業務内容にもよりますが、主に体力が必要になってくるでしょう。勤務時間も24時間稼働している場所も多く、勤務時間も不規則です。主な仕事内容は、設備の点検、監視、ライン作業、機械のオペレーターなどです。
3.未経験でスキルがあると応募できる職種
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、対面での接客経験が生かされる職種です。コミュニケーション力やお客様対応のスキルが強みとなります。仕事は電話での応対が中心となるため、丁寧な言葉遣いやお客様への問題解決力が求められます。
翻訳・通訳
翻訳・通訳は、中国語が流暢であることが前提ですが、それと同じくらい高い日本語力も求められます。特に通訳では、会議やイベント中に予想外のトラブルが発生することがあり、その場で冷静に対処し、スムーズに進行させる能力も必要になります。また、正確な翻訳や通訳には事前の情報収集や調査力も欠かせません。
アドミニストレーション(総務、会計、法務など)
アドミ職で大切なのは、正確な書類作成やデータ処理を行うので、細やかな注意力が必要だったり、社内外の人と接することが多いので、コミュニケーション力も必要です。法務や会計業務などによっては、税法や労働法などの基礎的な知識も習得する必要があります。
エンジニア職
エンジニア転職の場合は、実績を示すポートフォリオが最低限必要です。自分のスキルを具体的にアピールできる作品があれば、未経験でも転職できる可能性があります。さらに、プログラムや技術は日々進化するため、専門知識を常にアップデートし続ける姿勢もアピールできるといいでしょう。
あると嬉しい必要最低限のスキル
最低限あると嬉しいスキルは語学力です。英語ができれば国際的な職場でも通用しますし、中国語ができればさらに多くの業界で働ける可能性が広がります。日本語だけでの就職は難しいことが多いため、最低限の語学スキルを身につけておくと良いでしょう。
ビジネスレベルの中国語ではなくても、コミュニケーションが最低限取れるのと全く話せないのとでは、就職の基準が大きく違ってきます。日本語のみの求人を探すと仕事の範囲が大きく狭まってしまうので、中国語が話せない人は、まず中国語を学習することから始めてみましょう。
3.台湾と日本の職場文化の違いについて
この章では台湾の職場文化の特徴について説明いたします。台湾の職場は日本と比べて、自由な雰囲気があります。また日本のように会議で業務内容を決定するのではなく、各自が自分の役割を果たして進めていくケースが多いです。
また、マニュアルが整備されていない企業も多く、仕事への適応力も求められます。さらに、台湾では転職が一般的であり、キャリアを積みながら新しい仕事に挑戦する人も少なくありません。この記事では、日本と台湾の職場文化の違いについて詳しく説明します。
職場の雰囲気とコミュニケーションについて
台湾の職場は自由な雰囲気が特徴です。中国語には敬語が無いので上下関係を感じることが少ないです。職場内の連絡では現在ですとLINEを使用することが多かったりと、連絡手段も柔軟です。
コミュニケーションについては、日本のように細かく指示を待つのではなく、自ら積極的に動く姿勢が求められます。個々の判断で進めることが一般的なので、特に未経験者にはこの柔軟な対応が重要になります。
時間管理について
台湾では、日本のように時間厳守が求められる場面が少ないこともあります。また始業中に朝ごはんを食べる文化など、フレキシブルな働き方が許容されるケースが多く、多少の遅刻や早退に対しても寛容な企業が多いです。
ただし、成果を重視する傾向が強いため、時間よりも結果を重視する働き方が求められます。それと同時に未経験者でも、効率よく仕事をこなす能力が求められます。
転職文化について
台湾では、転職が一般的で、日本のように定年まで一つの企業に長く勤めることが一般的ではありません。年功序列の制度が無く、キャリアアップのために数年ごとに転職を繰り返すことが普通です。
日本の「終身雇用」のような慣習は少なく、キャリアを変えていく文化が強いのが特徴です。
4.台湾で未経験からキャリアを築くために
いかがでしたでしょうか?台湾で未経験から就職することは可能ですが、居留証や学歴に関する条件を満たすことが前提であり、日本の大学院を卒業していることや、社会人経験、適切なビザを取得する必要があります。
台湾では未経験者でも挑戦できる職種は多く、特に日本語スキルを活かせるホテルスタッフや飲食店、営業などが人気です。ただし、スキルや経験の有無が就職の可能性に大きく影響します。
また、最低限の語学力を身につけることも重要です。未経験転職の場合は、自分のスキルを磨くことが、就職を成功させる鍵となります。
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